​会長のご挨拶

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  この度,第28回多文化間精神医学会学術総会の会長を拝命いたしました自治医科大学精神医学講座の須田史朗でございます.様々な職種の方が参加され,大変特色のある活動を長年持続している本学会の学術総会を担当させていただくことを何よりも光栄に感じるとともに,身の引き締まる思いです.

  当初,このお話を打診いただいた時はまだCOVID19は蔓延しておらず,栃木県の誇る世界文化遺産のもとで多文化間精神医学の歴史を語らう会を企画しておりました.しかし残念ですが,昨今の世界的なCOVID19の拡大動向から次年度に感染が終息しているとは期待できず,学術総会を現地で開催することは現実的に困難であると考えます.

  これらの状況を鑑み,第28回学術総会は2021年11月12日(金)・13日(土)の両日にWeb開催で行います.総会のテーマは「ポスト・コロナ時代の異世代間コミュニケーショ

ンと多文化共生」とさせていただきます.テーマの趣旨ですが,私がそろそろ「最近の若い者は云々」という駄言を口にしそうな年齢に達したことはさておき,近年ではIT の急速な発展により日本の文化そのものが大きく変化しており,他者とのコミュニケーション手段も多様化しつつあります.そのような中で,異世代間コミュニケーションは益々難しくなっています.今回のCOVID19の蔓延は,「ソーシャルディスタンス」を合言葉にこうした変化を更に加速させているように思えます.ポスト・コロナ時代のコミュニケーションの形はどのようなものになっていくのでしょうか.この時期にこれらの議論を重ねることは時代に即したものと考えます.

  本学術総会では,参加される皆さまにとって有意義な2日間となりますよう,様々な企画を取り揃え,プログラムの充実を図っていく所存です.皆さまからは多くのご提案・ご企画をいただけますと幸いです.慣れないWeb開催の形とはなりますが,逆にそれを生かした新しい形の学術総会の運営を考えております.多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます.

自治医科大学 精神医学講座主任教授 須田 史朗